問題
膜分離に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
① 膜を用いるガス分離法は,水素の精製,空気からの酸素,窒素の濃縮などに用いられている。
② 膜を用いるガス分離では,透過性はガス分子の大きさに依存しない。
③ 液体中の不純物を除去する分離膜では,精密ろ過膜,限外ろ過膜,逆浸透膜の順に分離の対象とする物質のサイズが小さくなる。
④ 逆浸透膜は,海水の淡水化に用いられている。
⑤ 希薄溶液の浸透圧は溶質の濃度に依存するが,溶質がイオン化するときには,解離したすべてのイオン種の濃度を考慮しなければならない。
【引用】公益社団法人日本技術士会「過去問題(第一次試験)」ページ内掲載資料(
https://www.engineer.or.jp/c_topics/010/attached/attach_10606_7.pdf、2025年5月9日アクセス)
解答
ガス分離膜の透過性は、ガス分子の大きさ、溶解度、拡散性などに依存する。特に膜材料中での拡散速度は分子サイズの影響を受けるため、「ガス分子の大きさに依存しない」とする記述は不適切である。
したがって、②が誤りである。
答え ②