問題

重縮合及び重付加により得られる高分子に関する次の (A) ~ (E) の記述のうち、誤っているものの組合せはどれか。

(A) ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の重縮合により得られるポリアミドはデュポン社によりナイロンと命名され、現在でも代表的な合成繊維として広く使われている。

(B) エチレングリコールとテレフタル酸の重付加により合成されるポリエステルはPETと呼ばれ、合成繊維や飲料容器として広く使われている。

(C) ビスフェノールAとホスゲンの重縮合で合成されるポリエステルの一種であるポリカーボネートは、加工性も耐熱性もよく、コンパクトディスクなどに広く用いられている。

(D) アルコールとイソシアナート類から重合されるポリウレタンは,典型的な重付加により合成される高分子である。

(E) ポリアミドのアミド結合間が芳香環であるアラミドは、ナイロンなどの一般のポリアミドに比べ、耐熱性が低く、引張強度も弱い。

① A, B
② B, E
③ C, D
④ A, C
⑤ D, E

解答

重縮合及び重付加により得られる高分子に関する問題。

(A) 正しい
題意の通り。

(B) 誤り
PETの合成は脱水反応であるので、重付加でなく重縮合である。

(C) 正しい
題意の通り。

(D) 正しい
題意の通り。

(E) 誤り
アラミドは耐熱性が高い。

よって ② B, E が答えとなる。

答え ② B, E