問題

酸化チタンに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

① 触媒として環境汚染物質の分解や細菌の死滅に利用される。
② 硫酸法や塩素法で製造される。
③ 黒色の顔料として利用される。
④ 自然界における結晶構造としてはルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型が知られている。
⑤ 光誘起の超親水性を利用してミラー等の曇り防止用に用いられる。

解答

酸化チタンに関する問題。
以下に各項目の正否を記す。

①正しい
酸化チタンは環境汚染物質の分解や殺菌を目的に光触媒として利用されいる。

②正しい
酸化チタンの製造には硫酸法と塩素法がある。

  • 塩素法:ルチル鉱石をコークスと塩素を反応させ、四塩化チタンにし、高温で酸素と反応させ、酸化チタンとする方法。
  • 硫酸法:イルメナイト鉱石を濃硫酸に溶解させ、オキシ硫酸チタンにし、これを加水分解・乾燥・焼成することによって酸化チタンとする方法。

③誤り
酸化チタンは白色の顔料として白色塗料、絵具、釉薬、化合繊用途、食品や医薬品、化粧品に利用される。

④正しい
酸化チタンはルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型の3種類の構造をとる。

⑤正しい
酸化チタンはミラー等の曇り防止用に用いられる。

よって ③ が誤りである。

答え