問題
フォトルミネッセンスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① ルミネッセンスは、物質が吸収したエネルギーの一部が光として放出される現象である。
② ルミネッセンスを生じるためのエネルギーは、電子線や波長の短い光などである。
③ ルミネッセンス強度はある温度以上に加熱すると減少する。
④ 発光がエネルギー照射の中止後にも長時間持続するものを蛍光という。
⑤ 付活剤を加えすぎるとルミネッセンス強度は減少する。
解答
フォトルミネッセンスに関する問題。
以下に各項目の正否を記す。
①正しい
題意の通り、ルミネッセンスは物質が吸収したエネルギーの一部が光として放出される現象である。
②正しい
フォトルミネッセンスのエネルギーは電子線や波長の短い光である。具体的には、紫外線、可視光線、赤外線、α、β、γ線、中性子線、X線、電子線、などである。
③正しい
題意の通り、ルミネッセンス強度はある温度以上に加熱すると減少する。
④誤り
発光がエネルギー照射の中止後にも長時間持続するのは燐光である。これは項間交差の影響ですぐに基底状態に戻れず、ゆっくりと基底状態に戻る為である。蛍光はエネルギー照射を止めるとすぐに基底状態に戻るため、発光もすぐに終わる。
⑤正しい
題意の通り、付活剤を加えすぎるとルミネッセンス強度は減少する。
よって ④ が誤りである。
答え ④