問題

石油(原油を含む)の組成に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

① 原初は炭化水素を主成分として、微量の硫黄、窒素酸素金属などを含む天然物である。

② 原油には炭素、水素以外の元素は量的には少ないが、石油製品の品質に大きな影響を及ぼす。そのため、これらの元素を除去することを目的にした多数の特製プロセスが開発されている。

③ 石油は、無数の化合物から成る混合物である。ガソリンのような軽質の留分でさえ成分数は100種を超える。

④ 周滑油留分から析出するパラフィンワックスはイソパラフィン(イソアルカン)が、マイクロワックスはノルマルパラフィン(ノルマルアルカン)が主成分である。

⑤ 原油中には一般にオレフィンは存在しないが、熱分解・接触分解等の分解反応によって生成する。

解答

石油の組成に関する問題。

① 正しい
題意の通り。

② 正しい
例えば、硫黄はClaus反応によりH2Sを単体硫黄として回収している。

③ 正しい
題意の通り。石油は、無数の化合物から成る混合物であり、ガソリンのような軽質の留分でさえ成分数は100種を超える。

④ 誤り
パラフィンワックスの主成分は、直鎖状パラフィン系炭化水素である。よって誤り。

⑤ 正しい
題意の通り。

よって ④ が誤り。

答え ④